九州と結ぶ四国の玄関[「八幡浜港」(愛媛県八幡浜市)。年間約40万人が利用するフェリー乗り場の隣に、道の駅アゴラマルシ~が4月に開店した。八幡浜はかんきつ類や鮮魚など山海の食材に恵まれるが、それらを加工するのは苦手としてきた。アゴラマルンエが音頭を取って商品化に挑み、八幡浜ブランドを県外客に売り込む。

開業から半年の今月、東京からマルシェに吉報がいた。店内で発売する養蜂業、下井巣礎製造所(同市)の「松岡養蜂場 純粋はちみつ」が今年度のグッドデザイン賞に選ばれた。4月のマルシェの開店に合わせて、アゴラの山本誠社長が仕掛けた商品だ。
「大手の養蜂場にハチミツを出すだけではもったいない。自社ブランドを出しましょう。」山本社長の自宅近くで事業を営む下井巣礎製造所はよく知る存在だった。輸入巣箱を使う養蜂場が多いなか、同社は自前で巣箱をこしらえる。ブランド価値は高いとみて、開業準備を進めていた2011年に声をかけた。

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